日本全国の中でもランカーシーバスが良く釣れることで有名な熊本県。
有明海に面していることから大陸系と交雑した大型のシーバスが狙え、パワフルなファイトでアングラーを楽しませてくれます。
シーバスの魚影も濃く、良い状況で入ることができれば初心者でも連発して釣果を上げることが可能です。
そんな、全国屈指のシーバスフィールドである聖地・熊本の定番ポイントやおすすめルアー、遊漁券について紹介していきます。
熊本はシーバスの聖地

熊本は全国的にみてもシーバスがよく釣れることで知られており、シーバスアングラーの中には熊本をシーバスの聖地と呼ぶ人も多く存在します。
熊本では80センチ以下のシーバスはセイゴと呼ばれるほど大型のシーバスが釣れやすく、実際に熊本で開催されているシーバスの大会では1日で80センチを超えるシーバスが80匹以上釣れており、 シーバスの聖地と呼ぶに相応しい釣果が上がっています。
シーバス初心者でも釣り方を間違えなければランカーサイズは充分に狙うことができ、1発の期待が持てるフィールドとなってます。
熊本のシーバス釣りのルール
釣り禁止エリア
緑川や菊池川、球磨川など熊本県の一部の河川には釣り禁止エリアが設けてあります。
その中でも特に注意したい場所をいくつかピックアップしてみました。
詳細は下に貼ってある熊本県の公式サイトから確認することができます。
・緑川本流 杉島堰の上流100m、下流100mまでの区間(周年)※3号線近くの堰
・菊池川本流 白石堰の上流120m、下流200mまでの区間(周年)
・球磨川本流 球磨川堰の上流30m、下流80mまでの区間(周年)
・球磨川本流 球磨川堰の上流30m、下流120mまでの区間(1月1日~5月31日まで)
・球磨川分流 新前川堰の上流30m、下流80mまでの区間(周年)
遊漁券が必要
緑川や菊池川、球磨川など熊本の漁業組合が管理する河川でシーバスを釣るときは遊漁券が必要です。
遊漁券を持たずに釣りをしていると、漁業組合員や地元アングラーとのトラブルに巻き込まれる可能性があるため事前に購入してから釣りを楽しみましょう。
遊漁券は熊本県内の山本釣具センターや釣具のポイントなどで買うことができ、値段も1日500円~1000円程と非常に安価です。
※各漁業組合の遊漁料や釣りのルールなどは下の遊漁規則一覧から確認できます。
各漁業組合の遊漁規則一覧
https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/238186.pdf
熊本シーバスの定番ポイント
坪井川

熊本市内を流れる2級河川の坪井川は、コンパクトな河川ながらシーバスの魚影が濃く初心者でも釣果が上がりやすい定番の釣り場です。
熊本の他の河川と比べるとポイントが絞りやすく、シーバス釣りに慣れていない方でもシーバスが釣れやすいおすすめスポットです。
主な釣り場は河口周辺で、干潮時に牡蠣瀬周りを狙うとアタリが多く、使うルアーさえ間違わなければ短時間で釣果をあげることができます。
牡蠣瀬周りはルアーが根掛かりしやすので、根掛かりのしにくいレンジの浅いルアーなどを使うのがおすすめです。
白川

熊本シーバスの定番ポイントとなっている白川も市内から近くにある釣り場で、シーバス狙いのアングラーが数多く釣りをしている人気スポットです。
主な釣り場はデイゲームなら河口や上流の堰周辺、ナイトゲームなら小島橋が定番となっており、特に河口付近は足場がよく少しずつ移動しながらバイブレーションを巻いておけばシーバスが釣れやすいです。
坪井川との距離も近く、もし坪井川が人が多かったり釣れない時は白川で釣ってみるのもおすすめです。
緑川

熊本の定番ポイントとして知られる一級河川の緑川は、ランカーサイズのシーバスがよく釣れると有名で、平日でも数多くのアングラーが釣りをしています。
シーバスの魚影が濃いので初心者でも釣果を上げやすく、夏場などはバイブレーションを投げておくとシーバスが連発して釣れることもあります。
河川の規模が大きいだけにポイントが豊富で、橋脚や堰などシーバスを狙うには欠かせないポイントが数多く存在します。
本流でシーバスが釣れないときは、規模が小さくポイントを絞りやすい支流で釣りをしてみるのもおすすめです。
※緑川で釣りをする際は、遊漁料(1日500円)と釣り禁止エリアに注意してください。
菊池川

主な釣り場は河口周辺で、足場が良いため釣りがしやすくバイブレーションを巻いているとシーバスがよく釣れます。
菊池川は熊本の県北を流れる河川なので福岡県からのアクセスも良く、玉名ラーメンや温泉など観光と合わせて釣りをするのがおすすめです。
※菊池川で釣りをする際は、遊漁料(1日1000円)と釣り禁止エリアに注意してください。
球磨川

熊本で大型のシーバスを狙うなら外せないのが球磨川水系。
秋のコノシロパターンが有名で、ランカーを超える大型のシーバスが当たり前のように上がっています。
シルエットの大きいルアーへの反応が良く、ルアーのサイズに応じて釣れるシーバスのサイズも大きくなります。
球磨川の主な釣り場は河口周辺や橋脚回りで、特に河口はバイブレーションの早巻きでシーバスが良く釣れるため、シーバス初心者にもおすすめです。
橋脚回りはシーバスが目視できるほど魚影が濃いですが、人気ポイントだけあってスレておりダートなどのリアクションの釣りで狙う必要があります。
球磨川は前川と合わせるとシーバスのポイントが豊富にあるので、ランガンしながら釣るのがおすすめです。
※球磨川で釣りをする際は、遊漁料(1日500円)と釣り禁止エリアに注意してください。
天草

熊本市内から少し離れた天草には無数の釣り場があり、釣り場が多い分釣り人も分散していてシーバスが狙いやすい環境にあります。
シーバス好みの水道や橋脚、常夜灯などのポイントが豊富にあり、イワシなどのベイトも多くシーバスの釣果も上がりやすいのが特徴です。
そんな天草の中でもシーバス定番ポイントとなっているのが天草五橋周辺で、水道になっておりベイトが豊富でシーバスも良く釣れる人気ポイントです。
シーバス以外にもサゴシやブリなどの青物が上がっており、朝マズメなどはボイルもよく起こるのでかなり狙い目です。
河川のシーバスは冬になると産卵のために深場に落ちてしまうので、冬にシーバスを狙うなら天草周辺で釣りをしましょう。
熊本シーバスおすすめルアー

熊本でシーバス釣りをする際に持っておきたい、おすすめのルアーを紹介します。
タカミヤ ハーフソリッドバイブ
タカミヤのハーフソリッドバイブは500円程と安価に買うことができ、シーバスも普通に釣れるコスパの良いルアーです。
有明海は濁りが強く、初めての場所で釣りをするときはどこにストラクチャーがあるのか分かりにくいため根掛かりが多く、ルアーもロストしやすいです。
ですので、いきなり高価なルアーを使うのは避けて、まずはハーフソリッドバイブなどで地形を把握するのがおすすめです。
有明海の濁りの中でもシーバスを引き寄せるアピール力があり、初場所でもこのルアーを投げておけばあっさりシーバスが釣れることもよくあります。
有明海側でのシーバス釣りに慣れていない方は、まずはハーフソリッドバイブのようなコスパの良いルアーを使って釣りをしてみてください。
ブルーブルー ナレージ
熊本の有明海に面する河川でシーバスを狙うときは、アピール力が高く根掛かりしにくいルアーを使うのがおすすめです。
ブルーブルーのナレージはバイブレーションの中でもアピール力が高く、根掛かりもしにくい有明河川には欠かせないルアーです。
牡蠣瀬周りについたシーバスを狙うときは根掛かりはつきものですが、ナレージはリップで障害物をかわしてくれるため根掛かりを減らすことができ、強波動で濁りのある場所でもシーバスにしっかりとアピールしてくれます。
カラーはチャート系やピンク系のアピールカラーを優先して選んでみてください。
シマノ シャローアサシン
干潮時に水深の浅い場所で釣りをするときは、浅いレンジを巻いてこれるシャローランナーがあると便利です。
シマノのシャローアサシンは表層10~30センチとシャローレンジに特化したミノーで、水深の浅い場所でも根掛かりの心配なくシーバスを狙うことができます。
熊本でシーバスを狙うならシャローランナーはひとつ持っておきましょう。
熊本でシーバスが釣れないときは

熊本県は有明海に面していて、潮の干満差が非常に大きく、それを知らずに釣りをするとシーバスが全く釣れないということもあります。
まず、満潮時はポイントが絞りづらく、釣り場も少ないため、釣りをするのはあまりおすすめしません。
潮位が下がってくると川幅が絞れ、足場もでき、川に隠れていたストラクチャーが出てきたり、流れ込みができたりとポイントが分かりやすくなるため、ある程度潮位が下がったタイミングから釣りを始めるのがおすすめです。
可能であれば、事前に干潮時に釣り場を見て回ってストラクチャーの位置や流れ込みなどシーバスがつきそうなポイントを下見しておくと、スムーズに釣りを展開することができます。
基本的には、牡蠣瀬などのストラクチャーにシーバスがついていることが多いため、ストラクチャー周辺を中心に探ってみてください。
使うルアーに関しては、有明海に面している河川は濁りが強く、ルアーのアピール力がかなり重要になります。
アピール力の強いルアーと言えばバイブレーションが挙げられますが、その中でも強波動なものを優先的に使うと釣果も上がりやすいです。
カラーもチャートなどのアピールカラーを中心に選びましょう。
さいごに

今回は熊本シーバスの攻略法を紹介しましたが、熊本は九州の中でもシーバスの魚影がかなり濃く、初心者でも釣果を上げやすくなってるので、この記事を読んで是非チャレンジしてみてください。
釣れるシーバスのサイズも大きく、ランカーサイズを狙うなら熊本は絶対に釣っておきたい場所です。
状況が良ければランカーシーバスが連発することもあるので、良い時期に合わせて釣りに行きましょう。


